チビ・ゆきのルイージの小説外伝

ルイージの小説外伝の置き場

ルイージの小説外伝 第九話

第九話:僕と双子の幽霊と

「シルヴィ!!」

シルヴィが地面に叩きつけられた。セルヴィが弾かれた様に飛び出して行く。僕を含めシロスケ以外はその光景に唖然としていた。

ルイージ…どうなっていますの?」

「僕にも…分からない」

セルヴィがシルヴィを抱え耳元で何かを呟く。途端にシルヴィが目を覚まし「勝手にお姫様抱っこすんなクソ兄貴」と言ってセルヴィを突き飛ばした。またセルヴィがorzの形になった。

「…あのなぁ…折角リミット掛けてやったのに…」

何か文句でも?

「あっいえ…」

そんな事をセルヴィとシルヴィが話していると、シロスケの目が険しくなる。

「シロスケ?」

「…ルイージ…戦闘準b」

シロスケがそう言い掛けた瞬間、シルヴィの下から紫色の巨大な手が出て来てシルヴィを掴んだ。

「シルヴィ!?」

「くっ!?」

「あはっ!女王様直々!?」

「言ってる場合か…逃げるぞ」

「はいはーい♪」

「あっ!こら待て!!」

敵の二人は屋敷から抜け出して行った。セルヴィは顔を青ざめさせて、レサレサ嬢は困惑しているらしくわたわたして、スピネルはただ唖然としていた。僕はシロスケに近づき話しかける。

「シロスケどうするんだ!?」

「待っときゃ良いんだよ♪」

「待つ?」

「そっ♪ほら来たよ♪」

「?」

シロスケが指差す方向に顔を向けると凄い光景が広がっていた。

「「せーの!!風属性上級魔法『ダブルウィンドスラーッシュ』!!!!」」

二人の女性が紫色の手を風魔法でズタズタに切り裂いたからだ。勿論知らない人なのでシロスケ、シルヴィ、セルヴィ以外は全員ポカンとしていた、僕も例外ではない。二人の女性は紫色の手の残骸を数回踏んだのち僕等の方に向き直った。そして僕は気づいた。この人達…

足…透けてね?

「シロちゃんやほー♪」

「おっ待たせー♪」

「待ってたよライレイ♪」

「「繋げて呼ぶなし」」

「シシシシロスケ!?この人達何!?」

「あーこっちの水色ツインテールのがライで、こっちの黄土色のもっと薄いバージョンのポニーテールがレイ!双子の幽霊だよ♪」

「「宜しくねぇ〜♪」」

幽霊…だと!!??えっ!?マジで!?レサレサ嬢でも怖いのにこれ以上幽霊増えたら僕死ぬよっ!?!?

「ははは…宜しくね…」

「何その歓迎されてない感じ〜?」

「ちょっと悲しいんですけどぉ〜?」

「えっ!?いや歓迎してないわけj「この人怖がりなのよ」!!??((汗」

「「マジで!?超驚かせがいあるじゃん!!」」

シルヴィぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??何言っちゃってくれてんのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??今この人(?)達今驚かせがいあるとか言ってたよ!!??僕を怖がらす気満々じゃん!!??つかシルヴィ!?何そのやったった感満載の笑顔!!??君は僕を失神させたいの!?ショック死させたいの!!??

「「ばぁっ!!!!」」

「ギャアアアアアアアアアア!!??」

まだまだ一日は終わりそうに無い。



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「ちぃっ…」

「大丈夫っすか?」

「あぁ…しかしこうなったらもう切り札を使うしかないのぉ…」

「おっ!いよいよ使うっすか!?じゃあ次は俺も出撃っすね!」

「あぁ…頼むぞ」

「任せるっす!じゃあ『マリオ』呼んで行ってくるっすね!!」





〜続く〜


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ライレイの話し方が当初の予定とおお幅に違うけどまぁいっか( ´ ▽ ` )ノ

落書き↓
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ではまた会いましょう( ´ ▽ ` )ノ