チビ・ゆきのルイージの小説外伝

ルイージの小説外伝の置き場

ルイージの小説外伝 ROUTE**・・・

ルイージ…」

「どうしたんだい?スピネル」

…今度こそ…聞くんだ…

ルイージが持ってるその宝石って…なんなの?」

「えっ?あぁ、これ?これは…」

良かった…聞けた…これで、これでハッピーエンドに…

ルイージっっ!!!」

「セルっ!?」

えっ…なん…でよ…?

「セル…ヴィ…?」

「…ガハッッ!!」

「…うわぁあぁあぁあぁあぁああああああああああああああ!!??」

「き…さまぁああああああっ!?」

また…?ルイージの前にセルヴィが盾になって、そのセルヴィのハラワタにはカゲの女王の手が刺さり、ハラワタから出る血は凄い量でカゲの女王が手を抜くともっと流れ出し出血多量の域を超える。周りから聞こえるルイージ、ルーニャの悲鳴とシルヴィの怒りと涙の混じった叫び声。…そして、

「あんた…よくもっ!?」

「レイっ!行くよ!」

ライとレイが憤怒の声を上げてカゲの女王に挑んでいく。

「ダメ…やめて…行っちゃダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

私はたまらず叫ぶ…でも、

「がっっ!?」

「愚かな…」

「ライ!?」

ライは『また』カゲの女王に捕まってレイが『また』ライを助けに行こうとしていた。

「やだ…やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ!!!!まだ消えたくないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

「やめてぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええ!!!!」

私も泣き叫び、ライも泣き叫ぶ、だがライは前回の様に呆気なくカゲの女王に握り潰された。

「ライ…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

レイは泣き叫んで生気を失ったかの様に目は虚ろになる、そして『また』レイもカゲの女王に握り潰され消えた。

こうやって三つの生命は『また』砕け散った。

前回同様、皆放心状態で叫び声さえ聞こえなかった、やはりシロスケも前回の様に目を見開きただただ怒り狂っていた。

そして…

「スピネルっ!!」

「スゥちゃん…ごめんね」

「……う…そ…?」

間も無くシルヴィは私の目の前でカゲの女王に取り込まれ、カゲの女王は完全復活を遂げた…

「シ…ル…」

なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!???ちゃんと私違うやり方をしたはずだよ?ちゃんとルイージに…

「宝石の事聞いたよっ!?!?」

「っ!!!!宝石!?宝玉!!」

ルイージが何かに気付いた様に声を上げ、持っていた輝く宝玉をカゲの女王に放り投げた。

「あーた何してるにゃかぁあぁああああああああああああああ!?!?」

ルーニャがびっくりして叫び声を上げるがルイージはニヤリと笑っていた。カゲの女王は宝玉を受け取ると目を見開き宝玉を遠くへ放り投げようとする、だが間も無く宝玉は七色に光り、光はシルヴィそっくりの姿に変えカゲの女王を見据えていた。

「なっ…何をする…」

「あんたを破壊すんのよ、封印したってまた出てくるんでしょう?」

「きっきさま!?そんな事をすればわらわだけではなく、きさままで破壊されるぞ!?」

「そんな覚悟、とうに出来ている」

シルヴィ…?破壊…?何を…?

「やっやめろ…」

「スゥちゃん」

「やめろ…」

「今までさ、ありがとね」

「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

カゲの女王の叫び声は虚しく、シルヴィはカゲの女王に抱きついて『さようなら』と私に口パクし、宝玉と共に二人は…

粉々に砕け散った…

「…シル…」

「にゃ…」

皆呆然としている。

「…こんな結末か…」

「ウシャ…」

そして私は…

「…い…いやぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

女の子は、現れなかった。

それから数週間後、ようやく調子が元に戻った私はまた黒の塔の最上階屋上に来ていた、真ん中に座りぼーっとしいざ帰ろうとして振り返る。

七色の光がちらと見えた。

慌てて光の方に向かい光を拾う、光の正体は砕け散った宝玉が奇跡的に大きく残されている物だった、それを握り締め、私は一人泣いた。

『あーあ、これじゃ依頼者にがっかりさせるエンドなのかな〜…まぁいいや、一応トゥルー並みのエンドなんだから文句は言わせまい、もし言われた時には、もう一度分岐点からエンドを描いてみせよう…さて、僕もそろそろ自身の世界の「あいつら」と戯れてくるかな〜…あれ?通信?…はーいこちらチビ・ゆ…えっ…………混沌の神が復活…?…すぐ戻る』

黒の塔の屋上の空高くに居た女の子は、瞬間移動で自身の世界へと戻っていった…

TRUE END

テーマ曲 『コネクト』

http://youtu.be/viQZkeLX8dE

HAPPY ENDが見たいの?…ならコメントすればいいさ。