チビ・ゆきのルイージの小説外伝

ルイージの小説外伝の置き場

ヒゲと猫と二つの王国 7-1

デイ「…どないなってんねん…」

マリ「ルイージ!!」

ルイ「…」

ライ「マステラ君…」

ステ「これは敵の戦闘値高すぎるよ?」

ルー「この三人が…いとも簡単にやられるにゃんて…」

目の前に広がる死闘、ソウルは既に瀕死状態で、マステラは辛うじて剣を杖にして立っている、緑のpは普通に立っているが息が荒い、魔女はその前に悠々と浮いている。

緑のp「…………」

緑のpは無言で戦闘を仕掛けに行く、マステラはもう既に膝をついているが魔法を詠唱し始めた。魔女も緑のpに対抗すべく魔法の詠唱を始め…

拘束<<ランティア>>

マリ「ひっ!?」

緑の「!!」

ランティアは緑のpを縛り上げついでという風に後ろにいた僕達を縛り上げようとしていた。さらにマリオに素早く近づいて攻撃しようとしていた。

緑の「……だ…」

緑のpは物凄い速さで黒い蔓を切り裂き、マリオの前に居た魔女を突き飛ばし、魔女に近づいて温厚な性格とは思えないぐらいの狂気に満ちた笑顔で言い放った。

緑の「兄さんを傷付けるのだけは許せないなぁ…?」

ルイ「……こわっ」

ルー「ルイージもあんな顔になるのにゃ?」

ルイ「いやいや僕ではできないよ?」

マリ「…また始まった」

マリオが呆れたように呟いて緑のpを見る。

ルー「またってどういうことにゃ?」

マリ「あいつ…俺に対してヤンデレなんだよ…」

ルー「やんでっ!?」

マリ「そっ」

物凄い性格してるな緑のp…ヤンデレってあのヤンデレだよな…僕がヤンデレ…?いやいやいやいやいやいやいやいや!!マリオはため息を付くと緑のpのヤンデレについて話し始める。

マリ「あいつがヤンデレだと気付いたのは俺がまだ二十四歳の時だ、その時俺もあいつも家に居たんだが、その時強盗団が入ってきてよ。当然あいつの性格だから逃げたんだ、んで俺が応戦する。まぁここまでは予想出来るよな?でもそっからだ、強盗団の一人が俺に傷をつけた時の話だ。………

ーーーーーーーーーーーー

マリ「うわっ!?」

緑の「兄さっ!」

強盗A「うおりゃあぁぁ!!」

強盗が俺に刃物を刺そうとしてくる、もうだめだ…そう思った時だ。

強盗B「ひっ!?」

あいつは驚くべき速さで強盗Aを押し倒し、何処からか持ってきた縄で縛り上げ、刃物を奪い強盗Aの首に当てた、そして…

緑の「死にたいの?兄さんを傷付けるなんて…お前ら皆…死んじゃえばいいんだ…!!」

そう言い放ったあいつは狂気に満ちた笑顔になり強盗Aをズタズタに引き裂いた。んで俺が言葉の意味を考えずに、

マリ「すげぇ…ルイージ!」

って言ったんだ。そしたらあいつ振り向いて高揚しながら他の強盗もズタズタに引き裂いた、兄貴が来た時には全て終わっていたんだ。そのあとあいつに高揚した時なんて思ってたんだ?って聞いたら、ずっと『兄さんに褒められた兄さんに褒められた兄さんに褒められた!!』って思いながら強盗団殺してたんだと。

ーーーーーーーーーー

マリ「まぁ昔から俺に対してヤンデレっぽいところはあったけど…あれは衝撃だった…」

ルー「こっっっわっっっ!!??」

ルイ「末恐ろしいな…」

マリ「だろ?」

そこまで話すとマリオはまたため息をついて今度はマステラの方に向きニヤッとする。

マリ「どうやら俺らの出番はないらしい」

ルー「どうしてにゃ?」

マリ「マリオワールド一強い俺の弟と息子がリミッター切って覚醒したからだよ」

続く!