ルイージの小説外伝 2 プロローグ
プロローグ:ヒーローズ・ドグマ
…あれから二ヶ月がたった。スピネルはもう立ち直り、シルヴィの欠片をペンダントにして持っている。…しかし、疲れが溜まってるな…えっ?何故かって?今日の依頼の量が半端なかったんだよ…さて、僕もそろそろ寝るか…。
僕は日記に上記の事柄を書くと布団に潜り込んだ。
……ここは……夢の中……?
「…。」
「…、……!」
…誰か…話してる?
「………は…」
「……に……」
……何て言ってるんだ?
「…猫の首を刈り、桃姫を喰え…お前になら出来るのだろう?」
「……はい…」
ちょっ、なんちゅうこと僕の夢の中で話してんだよ!?カニバリズム!?
「……もちろん緑の英雄も」
「!約束が違う!」
「貴様のではないからいいだろ?」
「……っ」
…緑の英雄…?…何のことだ?……あっ…夢…覚め………
「全ては大木の根の前から始まった。
そこで緑の英雄は白い少女を見つけ、
見事トゥルーエンドへ行った。
そして今度は黒い少女と出会い、
白い少女はトゥルーエンドへ行けた。
だが今回はそうはいかない。
そうはさせない。
お前等をハッピーエンドにはしない。
完全なるバッドエンドにしたい。
こちらの世界の者達には悪いが、
あれは私がもらう。
アンダーグラウンドの全てを束ねる前に
私はあれを手に入れる。
だから死凶の神様達、
私を裏世界の最高責任者にするまえに、
お許しください。
殺し償うぞ、神の駄作達。
あれを私の物に…♪」
「リリカっ!!」
「どしたの?シリアス?」
「黒魔女も女吸血鬼も女悪魔も城に居ない!!」
「ぶっっ、あいつらまだ…」
「しかもマリオが空間の歪みで別世界に飛ばされたみたいだぞ?」
「うっわめんどくせ…これはチビちゃんに任せた方がいいかもね…」
「だな…」
「ん…ここは…」
「きゃっ!?」
「へっ?」
-続く-