ルイージの小説外伝 2 第一章 第二話
………ばれました。
「…ルイージ…これ変装の意味あったのk「それ以上何も言わないで兄さん?」…悪かった」
…店に入った瞬間キノピロが居て兄さんのフードを外したのだ…お陰で店は大騒ぎだ。帽子にしておけばよかった…。
「はぁ…兄さん、さっさと買って猫の手に向かおう?」
「だな♪」
全く…兄さん呑気過ぎるよ、スピネルはスピネルで鍋の具を真剣に物色してるし。
とりあえず店を出てルーニャの居る猫の手に向かう、兄さんは物珍しい目でビルを見ると「ここが猫の手か♪」と嬉しそうに言った、中に入るとルーニャが出掛けようとしていたのか扉の目の前に居て、扉を閉められもう一回開けられ目を擦られ驚きの表情をされた。兄さんは吹いてたしスピネルは呆れてたしとんだギャグ漫画だった。ルーニャに説明をしたところ「にゃんだ別世界からきたんだ…ゾンビになって帰ってきたのかと思ったにゃ♪」と言われた。ルーニャさん、それは多分ないよ。
「それにしてもアタシが会ったことあるマリオよりも背が低いマリオだにゃ〜」
「耳もぎ取られたいのか猫娘?」
なんちゅう事言ってんの兄さん、スピネルがビクってしてるよ?
「君なら本気でやりそうで怖いにゃ…」
本当にこの兄さんならやりそうだ、まず目付きもちょっと悪いし、てかその口の悪さどうにかならないんですか兄さん?
「やるわけねーだろ、アホか」
嘘付けよ?
「あールーニャ、今日は夜ご飯の準備がいつもよりかかるしそろそろ帰るよ」
「そうなのにゃ?また来るにゃ」
「次チビって言ったらなg「マリオ…帰ろう…」おっおぅ…」
スピネル顔怖い顔怖い…。
家に着いた僕は早速鍋の支度をし始める、兄さんも手伝うと言っていたが正直鍋に切ったりした具材を入れて沸騰させるだけなのでリビングで待ってもらう事にした。具材は主にキノコを切った物とプクプクの切り身とカメカメはっぱの様な野菜類を千切ったりしたものだ、けど今回は久しぶりの来客なのでキノコはスーパーキノコも入れている。かなり豪華な晩ご飯になった。そして、僕はあることに気付いた。
「あっ…スーパーキノコ…これで終わりなのか…」
今回の鍋でスーパーキノコの買い置きがなくなってしまったのだ、しかし明日は僕もスピネルも仕事で買いに行けない。となると…
「兄さん!」
「ん?どした?」
僕は兄さんに買いに行ってもらう事にした。手伝うと言っていてくれていたしちょっとぐらいは手伝って貰っても損はないだろうしね。
「スーパーキノコ買い置きなくなっちゃってさ、でも明日は僕もスピネルも仕事があるから買いに行けないし兄さん買いに行ってきてくれない?お金は渡すし明日でいいから」
「OK、分かった」
兄さんは笑顔で二つ返事で了承してくれた。その後僕はリビングに沸騰した鍋を持って行き皆で鍋を食べた。そして兄さんには元々僕の兄さんの部屋を使ってもらうことにし皆で就寝した。明日は仕事だ…兄さん一人で大丈夫かな?僕とスピネルはそれぞれ日記を付け、布団に入り寝た。
「これで☆月5日は終わり…この章はルイージが目線なのは皆も分かってるよね?まぁ茸人の日記よりは解釈がしやすい話にはなると思うよ…じゃあね」
-続く-