チビ・ゆきのルイージの小説外伝

ルイージの小説外伝の置き場

ルイージの小説外伝 2 第一章 第三話

☆月6日

「よしっ!これで大丈夫だよ、キノピロ」

「ありがとう!ルイージ!」

「わざわざごめんなさいねぇ…」

「良いんですよ、久しぶりに本業が出来て嬉しかったです」

朝、猫の手に向かってルーニャに今日は早めに上がりたいという事を言うと一通の依頼の紙を手渡されて、「今日はその依頼だけでいいのにゃ♪だから早く帰ってあげるのにゃ♪」と言ってスピネルにも一通だけ渡していた。今日の依頼はキノピラさんの家の水道管の調子が悪いので見て欲しいということだった。幸い水漏れをしていただけで大きな被害は無かったが、内部破損が凄かったので結局管を取り替えることになり昼まで掛かってしまった…。

「そういえば昨日マリオさん居たよね!別世界のって聞いたけど、やっぱりかっこいいなぁ♪」

「全く…キノピロはやんちゃなんだから…」

「うふふ…街中で噂になってますよ♪」

「本当に!?…はぁ」

もうそんなに噂になっているのか…やっぱり兄さんの事となると噂が流れるのも速いなぁ…もうピーチ姫の耳にも入ってそうだな…んっ?そういえば…

「やば…今日ピーチ姫の所に兄さんを連れて行くんだった!」

すっかり忘れていた、もう兄さんも昼を食べ終わって待ってる筈だ。スピネルももう依頼を早々に終わらせて帰っているだろうか?やばい…やばいぞ…。スピネルに怒られる…。

「まぁまぁ、それは早く行かなくては!今日はありがとうございました」

「いえいえ!じゃあっ!」

「バイバーイ!」

僕はキノピラさん家を素早く飛び出すと走って道を駆け抜けた、近道のテレサの森を抜けて家へ真っ直ぐ走る、家に到着すると兄さんとスピネルが居てスピネルにやはり「…遅い」と叱咤されてしまった。直ぐに買い物が終わり家に帰っていた兄さんから聞くとスピネルはもうとっくの昔に依頼を終わらせていたらしい。昼前には帰ってきていたそうだ。スピネルにどんな依頼内容だったのかを聞くと唯の迷子の猫探しだったようだ、意外に早く見つかったらしく早々に家に帰れたらしい。僕は兄さんの方に振り向き声をかける。

「さっ行こうか兄さん」

「姫に会えるのか…やっぱり腐女子じゃないんだろうな…」

僕は今この瞬間、この兄さんの世界の全てを知ってはいけないような気がした。腐女子って何…?パラレルワールドのピーチ姫は腐女子なの?マジで?近親相姦とかもOKなの?僕と兄さんでも妄想可能なの?そんな事を頭の中でぐるぐる考えているとスピネルが「腐女子…?」と聞いてきたが、これは説明出来ない、説明したらやばい…と思い、説明しようとした兄さんの口を塞ぎ「スピネルが知ってしまったら僕との関係が色んな意味でヤヴァくなるから聞かない方がいいよ」と言って置いた。

ピーチ城に着くと既に門の前にピーチ姫が居た、ピーチ姫は兄さんに抱き着くと「いらっしゃい、別世界のマリオ」と涙を流して言った、兄さんはちょっと照れ臭そうにしてピーチ姫を抱き返していた。城に入るとセキリュウとシロスケが居た、僕が二人について説明すると「やっぱシロスケは喫茶店で働いてないのか」と呟いていた。本当どうなってんだこの兄さんの世界は…。

暫くお茶会をしてピーチ城を後にし家に帰るとすぐに夕飯の支度に取り掛かった。今日はキノコのムニエルに添え物野菜と簡単な物にして置いた。台所の脇に何故かキノコカップラーメンが置いてあったがそっとして置こう…夕飯も終わり僕は今日記を書いている、今日も書くことが沢山ある、スピネルは今日は疲れたのか日記は少量書いて直ぐにベッドに入り沈没してしまった。僕もそろそろ寝ようかな…。…そういえばあの夢なんだったんだろう…何かの予言?…しかも内容あんまり覚えてないし…何故か食人表現があった事しか覚えてない…まぁいいか…寝よう…。






























「ふふ、今日は短いね?これで6日は終わり♪明日は…いよいよだね♪あっ、多分次回から私は居ないょ…♪」







-続く-