ルイージの小説外伝 2.5 赤い宝石と黒い水晶編 第三話
………嘘でしょ
「私も迷った…」
「スピネルぇ…」
思わず言葉に出してしまった…シルクが
(´・ω・)としながら此方を見ている。
「あははぁ〜…あれ?ここって…」
呆れたように笑っていたランが前方に何かを見つけたらしく目をパチクリさせながら私を抜かして駆けていった、それを追いかけると無数にあった木々が段々少なくなって行き、最終的にはとある屋敷を見つけた。
「…お屋敷?」
「シロスケと会った屋敷ではなさそうね…」
「うん、違うよ」
シルクってシロスケとは屋敷で会ったんだ…あ、もしかしてあの変な女の人達や無数の幽霊とバトッてた屋敷かな…あの時はルイージが幽霊に怖がって逃げてたのが少し面白かったなぁ………そんな事より…確かにその屋敷は目の前の屋敷の様におどろおどろしくはなかったわね…ちらとディメーンとランの方を見ると二人は何かを察した顔をしている、何を察したんだろう?
「…ディメ君…ここってさぁ?w」
「うん、多分…パラレルとここの地理が同じなら…」
二人は何かをぶつぶつ呟いていてなんだか不気味な感じになっている。まぁランはすっごくニヤついているのだけど。(それもまた怖い)
「どうしたって言うのよ?」
それを見かねたのかシルクが二人に向かって少しイライラした様子で声をかけた。それを聞いた二人はニヤッとして同時に頷くと屋敷の扉に手を掛ける。
「…入るのかい?」
怪訝な顔をしてシロスケが二人に問うと、ランがこっちを向いてニコッと笑った。
「大丈夫♪僕等に任せて☆」
笑顔でそう言われたけど正直なんのことかさっぱり分からない…そう思って首を傾げた瞬間、ディメーンがいきなり屋敷の扉を開けて走って屋敷に突入した、それに続いてランも謎のウインクをして中に入って行ってしまう。残された三人でポカンとしていると暫くしてランが屋敷から出て来た。
「終わったよ、さぁ中へおいで♪」
そう言って手を差し伸べるランの横を素通りして中に入ると、とあるお化けがディメーンに拘束されていた。
「………なんで俺こいつらに捕まったんだヨ…」
「……キングテレサさんではありませんかww」
…………誰?私とシロスケは誰か分からないのでポカンとしているが、他の三人は知っているらしくニヤニヤしている(約一名は爆笑しているけど)。ちょっとしてディメーンが口を開ける。
「魔力が回復したから額縁こじ開けてここまで来たんだヨ、悪いカ」
「「「いや、悪いだろ(ねぇ♪)」」」
「うっ……」
「そいつら誰ダ?」
「えっ?あぁ、スピネルとシルク?あっそっか、キングテレサ今の今まで絵の中に居たから知らないんだねぇ〜」
「あぁ、そうだったわね」
シルクはキングテレサに近付くと今の現状を説明し始める。
「かくかくしかじか四角いムーブコンテ新発売」
………なんで車!?
「あぁ〜…なるほどナ〜…」
通じちゃうの!?あれで!?
「しゃあねぇナァ…俺は関係ないんだけど…道案内くらいしてやるヨ」
あっさり承諾!?
そんなこんなで、私達はキングテレサと共に森を抜けることになったのであった。
-続く-