ルイージの小説外伝 2.5 穢れた世界の収束と再生編 第四話
チーム3:グランルイージ、チビ・ゆき
「……さて、どうするの?」
「どうするもどうも、うちらは既に答えが分かってるからなぁ…」
面倒くさそうな顔で頬をかくチビちゃん。僕等は今何処へも行かずに入り口に待機している。そもそも僕等二人のチート組がチームを組んだのは、今さっきチビちゃんが言った通りもう既に犯人が分かってしまっているからである。そして、犯人が分かっている事により僕等は犯人に直接対決を挑む事にしたのだ。この事はこの世界の兄貴とディメーンの野郎にしか話してない。二人とも上手く立ち回ってくれると良いんだけど。
「…なるべく黒魔女はこっちで処理したいからね…」
チビちゃんの言葉に僕は頷く、同時に扉に手を掛け大広間への扉を開いた。
彼女はいた、黒魔女と呼ばれ恐れられている彼女が。僕等の怒りの沸点を軽く飛び越えるぐらいの彼女のねっとりとしたカゲの女王にも似た笑い声。全てを見下すようなその目つき。彼女は僕達を見るとほくそ笑みながら声を掛けてきた。
「やっと来たのか?あまりに遅すぎて待ちくたびれたわ。待ちくたびれすぎて、玩具で遊ぶのも飽きちゃった」
そう言って彼女が取り出したのは見覚えのある赤い帽子。ニヤリと微笑む彼女に僕は思わずピクリと目を動かすが、それ以上は何も行動を起こさずにいた。相手は明らかにこちらを挑発している、ここは乗るべきではない。
「さて。チビ・ゆき、ルイージ・グランカート。憎き光の世界に住む堕天使と殺しの血を持つ運命(さだめ)の者よ。貴様らに我が殺せるとは思うておらぬが…相手ぐらいはしてやろう。さぁ、かかってこい」
両手を広げてこちらを狂気的な笑みで見る彼女に、僕等は共に常人なら恐怖で身をすくめるだろう程度の笑顔を見せた。そしてその笑顔のまま僕等は武器を構える。
「お前絶対ぶっ殺してやるから覚悟しろ」
ドス黒く低い声で響いたその声と共に、僕等の
赤黒く輝く血にまみれた狂喜乱舞の戦闘が開始された。
続く
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私とうちのルイージが口悪くて
マジイメージ崩壊スマセンと言いたい←
(もはやイラストの時点で色々ルイージじゃないから大丈夫じゃね?とか思っちゃってる)←
そして毎回微妙に短くてすいません(´・ω・)