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チビ・ゆきのルイージの小説外伝

ルイージの小説外伝の置き場

ルイージの小説外伝 2.5 穢れた世界の収束と再生編 第十二話

ルイージの小説外伝2.5 第十二話


「どういうこと?」

ディメーンの野郎が攻撃を仕掛け、魔女がそれに応じた頃。私は魔力を増幅させるのをやめた天使に疑問を投げかけた。
返ってきた言葉はいやに簡単で、

「いやね、任せましょうや。あの救世主様に」

いや救世主って誰だよと。

「まぁまぁ疑問は分かるよぉ?ランにシルク。でもね、いーのいーの。僕がやることじゃあないんだよこれは」

ケラケラと笑う天使。どうやら何か策があるのだろうということはわかるけれど。

「というか…救世主ってだぁれ?」

ランがコテンと傾げた。ルイージもスピネルを保護し連れてきて同じく疑問の顔を浮かべた。天使は苦笑いするととんでもないことを告げた。

「誰って決まっているじゃない。純白に輝く魔法も、漆黒に輝く魔法も、どちらも容易く扱うことが出来る大魔法使い。とどのつまりディメーン……いや、メディ=ルーンさ」

 

 


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メディ=ルーン。


ルーン家、聞いたことがある。
地下世界アンダーグラウンドにある世界有数の代々続く有名な魔法使いの家柄なんだって…。
あぁ多分、ディメーン本人から聞いたんだ。
忌々しそうに言っていたもの。
代々黒魔術に優れているらしくって、でも白魔術は全くといっていいほど扱えないんだって。
まぁ、僕には関係ないんだけどって。
その話をする時、凄く怒ったようだったから僕はそれ以上聞くのをやめて皿洗いに専念した。

そっか、そりゃ嫌だよね。
自分を迫害した家族の話なんて。
なんだ、僕よりも酷いめに合ってるんじゃない。
気を使ってくれなくても良かったのにサ。
まぁそれが、彼なりの接し方なんだろうけど。
もう少しサ、頼ってくれてもいいじゃんねぇ?ウシャシャシャ!
それにしても革命者か。ディメーンがそれほど重要な人物だったなんてネェ……。
僕ビックリ。
……頑張れとしか言えないけど、祈っているよ。

君に勝利の女神が微笑まん事を。

 

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「救世主、ねぇ。にっあわねぇ」

そういつも通り毒を吐くシルク。
相変わらず過ぎてもう慣れてしまった。
しかし、世界が違うだけでこうも違うものなのか……。
こっちのディメーンは極悪非道、片や向こうは救世主様。
まぁ、会った時から優しそうだったけれど。
ディメーンにも色々あるんだなぁって思ったら、もしかしたら僕らの世界のディメーンも何かしらそういう事があった被害者だったのかもしれないと思う。
もう居ない彼の事を思っても仕方ないけれど。
側で震えるスピネルを抱きしめる。
魔女とディメーンの激しい攻防が火花を散らす中、もう一人の僕がキョロキョロと当たりを見回していた。

「どうかしたのかい?」

「ん?あぁ……居ると思ってね、うちの兄さんがさ?」

彼はそう答えると魔女の後ろをスコープから覗き込んだ。
ほんの一瞬、彼の動きがある一定の場所でピタリと止まりニヤリと口角を上げる。

「みいつけた」

そう呟くと、僕に持っていたショットガンを投げ渡し見つけたであろう場所へ駆けていった。

 

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「みーっつっけたー!」

愛しき兄を見つけ耳元でそう言ってやる。
少し眉を顰めると、薄ら目を開け鼻で僕を笑う。

「おせーよ」

一言、悪態をつかれた。いつもの兄だ。

「しょうがないじゃない遠かったもの」

「そういう問題かぁ?」

「そういう問題なの。外傷はなさそうだね」

「内傷もねーよ」

グチグチと2人で言い合いながら、僕は兄を助け起こす。
うん、無事そうだ。

「そういえば」

「?」

「ここの兄さん、可愛かったよ?」

人差し指を口に当てクスリと笑って言ってやる。

「………へぇ」

兄は少しキョトンとした後、怒ったように眉を顰め口角を上げそう言った。

 

 

 


「さぁ、浮気されたくなけりゃ僕を満足させてよ?兄さん♪」

「途中で泣くなよ?愛しき弟君♪」

 

 

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ひっそりと、再開(待たせましたねごめんなさぁい!!!)