ルイージの小説外伝 第十六話
第十六話:シルヴィvs.ケイ
「さーて…ビルドアップ!!マジックアップ!!」
魔女の下に赤色と紫色の魔方陣が現れて魔女の体を光で包み込む、光が晴れた後には魔女はもう居なかった。
「何処に行ったっすか…?」
俺が目を光らせて観察していると、いきなり地面が揺れる。びっくりして地面を見た瞬間、地面がいきなり隆起して吹き飛ばされた。吹き飛ばされた先には魔女が居て飛んできた俺の頭を右手で捕まえて、左手を俺の腹にやりゆっくり微笑む。
「『ファイアエレメント』」
「ぐあっ!!??」
左手に赤い魔方陣が出てきて光り、俺の体の内部から熱い炎が燃え上がる。そういう技なのか…俺は手を払いのけて下に着地し、追いかけてくる魔女をよけながら必死に隙を探す。
「たっく…ちょっとぐらい隙を与えて欲しいっすよ…!!」
「たわけ」
デスよねー
異常者は私のパンチや蹴りをことごとく避けて行った、正直避けるだけじゃつまんないしうざいだけなので速く攻撃をして欲しいモノだ。そう考えていると異常者が一息吐いて言葉を発する。
「たっく…ちょっとぐらい隙を与えて欲しいっすよ…!!」
「たわけ」
とりあえず即答してやった、ざまぁ。確かに相手に隙を与えて出方を伺って見てやるのも面白いかもしれない、だがそんな優しい事をするのはこの私のドS心が許さない。とりあえずこれは私の数少ない魔法では対処が難しいな…よし。私は手に薄橙色の魔方陣を出してテレポートし、スピネルの真正面に来る。
「ちょっとごめんあそばせ♪」
「…?」
私はスピネルの額に手を当ててもう一度薄橙色の魔方陣を出し魔法を唱える。
「『ボゥリオイミターレ』」
「…!!」
魔方陣が光りスピネルが使える魔法の全てがコピーされて私の頭の中に叩き込まれる。これで大丈夫…私はあの異常者に勝てるっ!!
「何を…したの?」
「なーいしょ!行くわよ…『氷柱・コルーメングラシアス』!!!!」
「!私の技…!?」
「うおっ!?」
異常者が氷の柱に囲い閉じ込められて動きを止められている、もう一度言おう…ざまぁwww
「シルヴィ…何で私の技が?」
「さっき私が使った『ボゥリオイミターレ』って魔法あるでしょ?あれは特定の人物の魔法や技などをコピーし、自分も使える様にする魔法なわけ」
「つまり今シルヴィは私の魔法全部使えるの?」
「一時的にね!戦闘が終わったら効果は切れるわ」
「…へぇ」
「面白そうじゃないっすか!」
そう異常者が叫んだ瞬間氷の柱が壊れた、異常者が叩き割ったらしい、さすが攻撃に特化した体を持つ異常者…戦闘力が波じゃないわね……面白い♪まだまだ飽きそうにないわねこの戦い…ww
〜続く〜
「ねぇ主人公僕じゃないの?」
「もう何も言えませんわ」
「だニャ」
「ウシャシャwww」
「お前はいつまで笑ってんだ!?」
「「つまんなーい」」
お前等はちょっと黙って待っててくれ。