そろっと復活
お久しぶりです。
私チビ・ゆきともうします。
ここ1年間で学校を退学したり、派遣会社へ就職したり、松に嵌ったり、Twitter始めたり、ノートパソコン手に入れて環境整ったり、コナン厨に堕ちたりと色々あってバタバタして来れなかったんですが今日からこちらの活動も再開したいと思います。
生存確認出来るように下にpixivだったりTwitter載せるんで良かったらそっちもどうぞ。
皆!!何にハマっても堕ちても僕はいまだにルイージもスピネルちゃんも誰も彼も大好きだかんな!!!!
Twitter→@chibi_yuki44(チビ・ゆき)
CAS→上記アカウントで進行中
夏休み
忙しいの言い訳に小説は進めないわ
自分が嫌になるぜ……
最近つまらないのぉ…
京都の仲間がおらんからやろか…
やっぱ都会のノリにはついていけんね…
最初っから都会人やったら
なんかちごたんやろか…。
ここに愚痴てもあかんにゃろけどねぇ……
落書き↓
文化祭用の絵↓
『妖怪少年探偵團』を、
春足→P5主
弥人→P2主
うつひ→P3主女体化
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ルイージの小説 試し書き シルク目線
キノコタウンの一角いある建物の前、彼は突っ立っていた。キノコの形をした建物がひしめく中で、その建物だけは縦に長い長方形だった。キノコ王国の外観を壊さないよう、キノコの柄の部分と同じ、白色のペンキで塗られている。最上階である四階だけは特別に赤の下地に白色のまだら模様だ。そして二階の窓には何かを消したような跡が残っている。そんな建物を夢中になって見つめる彼。噂には聞いた事がある。その噂を聞きつけて私はここまできた。建物に夢中になる彼に、私は声をかけた。
「あなた、ルイージ?」
建物に夢中になっていて気付かなかっただろう彼は、慌てて右に顔を向けた。一瞬、彼が驚いたような顔でこちらを見て目を開く。すぐに間違いだと認識したのかすぐに元に戻ったが、しかし…。
「噂以上にひょろひょろしてるのね」
率直に思った事を口走った。昔からの私の悪い癖だ、毒舌家で素直に率直に何でもズバズバ言ってしまう。直さなければと思いつつ、兄にもそれはお前の個性だからと言われ別に無理に直す事もないだろうとあまり努力はしていない。……いや、流石に目上の人には気をつけたほうが良いわね。
「初対面の人を『ひょろひょろ』呼ばわり、か」
苦笑しながら彼が言う。確かに、初対面の人を『ひょろひょろ』と呼ばわり悪口を並べ立てる人など私ぐらいしかいないだろう。
「本当のことでしょ?」
こちらが目付き悪くそう容赦ない言葉を言うと、彼はしばし立ち尽くし、そして鼻を鳴らした。
「確かにひょろひょろだ。」
少し、自虐的に言う彼にムッとしてしまった私は、見下すような眼で彼を睨んでしまった。まぁ、どちらかというと身長的には彼が私を見下ろしているのだが。
「君の名前は?」
「シルク」
名前の問いに、つまらなさそうに無表情にしかもぶっきらぼうに答えた。彼は慣れているのか苦笑して言葉を続ける。
「何で話しかけたの?」
「『猫の手』に入社しに来た」
そう言って私は建物の二階の窓を指差した。そう、この建物は『猫の手』と呼ばれる派遣会社の本部だ。依頼者がこの会社に依頼し、社員が依頼を遂行する。土管を直してくださいという日常的な依頼から、ピーチ姫救出をはじめとする無理難題を平然とこなすのがこの会社の魅力だった。要するに赤い英雄の代わり。
彼は私に呟いた。
「じゃあ、こっちに来て。」
社内に入るとまず受け付け用のカウンターがあった、太陽光が部屋の中に差し込み宙に舞う埃を映し出す。歩くたびに床から白い煙が舞った。何故ここまでこんなに汚れているのか、しかも中には私達を除いて誰もいない。しんと静まり返っている。外の町の騒ぎは一切聞こえてこない。まるで夜だったらテレサでも出てきそうな雰囲気。ここ、派遣会社なんじゃなかったの?彼はカウンターの中へ入り、引き出しの中から社員の登録用紙を取り出し、埃を払い私に渡した。一通り項目を書くらしい。さらさらと書いて彼に手渡す。
「戦闘技能試験希望でいいかな?」
その呟きに、私はただ静かにうなずいた。
町はずれにあるだだっ広い空き地、ここが訓練場らしい。普段は公園として使われているのか、砂はよく整備されていた。準備を整えた私達は数メートル離れて向かい合っていた。
彼の緑色の帽子が太陽光を浴び、より一層目元を暗く陰気にさせていた。
「行くよ?」
彼呟きに私はやはり無言でうなずいた。
彼は左手を天に掲げた。何かを集中させ、小規模の雷を発生させる。そして走り幅跳びの要領で一気に間合いを詰めてきた。
≪サンダーハンド≫
彼の掲げた左手は私の腕によって跳ね返される。驚いたらしい、彼はとっさに後ろにジャンプした。そりゃそうだろう。私の右腕が剣に変化したのだから。その直後に彼のいた場所に鋭い斬光を走らせた。攻撃が外れたとわかった私は宙を舞いながら腕をハンマーに変化させる。上から思いっきりハンマーをぶつけてくると予想したのだろう、彼はさらに後退した。思惑通りだ。私は彼を飛び越える形で後ろに着地、無防備な彼の背中に思いっきり右手をたたきつけた。
その時、前髪がぱさりと揺れた。今更どうでも良いが、多分見られてしまっただろう。私の右目、左目とは対照的に赤く輝く、その右目を。
「合格だ。」
彼は私に社員証を渡しながら言った。私は思わず驚きのまなざしをこちらに向けてしまった。もちろん、試験に合格したから驚いているのではない。さっき彼は試験中に三十分間くらいずっと私のハンマーをもらっていたのにもかかわらず、平然と息も切らさず会話しているから。まぁ、彼だって社員だ。日ごろの訓練のたまものなのだろう。…まぁどうせ、耐えられるからといって痛くないわけではないのだろうが。口をついてまたもや毒舌が出てしまった。
「デクノ坊のうえに鈍感ね」
「君はもっと人を気遣うべきだ」
私は思わず舌打ちをしてから無表情に戻る。無口で最低限しかしゃべらない。口を開くときは大半が彼への毒舌。それが普段の私だ。これが元々の性格なのだから仕方ない。これをいうと恥ずかしいのだが、実は人見知りなだけだ。ツンデレ、とはよく言われるがそれは認めたくない。
それにしても気になってしまう会社の有様。
「このボロ屋、いつから掃除してないの?」
「二年前」
自分でも初めて会話らしい会話をしたような気がする。それにしても二年前から掃除をサボっているだなんて…。
「社長さんはよほどキタナイ部屋がお好きなようね」
「行方不明だ」
また悪口を言ってしまった………と思いきや予想だにもしなかった答えが返ってきた。
行方不明……だと?
「え?」
思わず素で声を出してしまった。そんなばかな。ありえない。
「社長は消息不明。どこにいったのか、はたまた生きているのか死んでいるのか、全部わからない」
わからない?消息不明?生死不明?
「じゃあ、『猫の手』は誰が仕切っているの?まさか貴方?」
「いいや。誰も仕切っていない」
誰も?誰も仕切っていないと?この会社を?
「社員は僕一人。他は全員退社した。」
思わず怒りがこみ上げた。せっかく遥々ここまでやってきたのはごっこ遊びに付き合いに来たわけではない。私は思わず思いを全てぶちあけてしまった。
「はぁ!ばっかじゃないの?たった一人で会社気どり?私はごっこ遊びをしに来たわけじゃないのよ!」
彼は、ため息をついた。
「その通りだ。僕は君が言うような遊びのためにこの場所にいるんじゃない。社長が帰って来た時のために一人でここを守っているんだ。誰かが帰りを待っていなきゃ、あいつが、ルーニャが帰ってこれないだろう!」
彼の怒鳴り声に本気だということが分かる。
少し、自身の気持ちを落ち着けた。
落ち着いて深呼吸をして、もう一度問いた。
「じゃあ、二年も行方不明になっている人が帰ってくるって保証はどこにあるの?」
彼はポケットの中からネームプレートを取り出した。深い緑色。表には『名前:ルーニャ』、裏には『飼い主:ミスターL』と書かれている。それを私にに見せつけた。
珍しく、私の顔がニヤッと笑う。世に言う悪い顔という奴だ。へぇ。
「なるほどね。そう言うこと」
思わずそう呟くと彼が焦ったように言った。
「何か勘違いしてないか?」
「気にしないで、奥手さん」
これから何度彼に、ため息をつかせることになるのだろうか。
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今やっている長編小説の合間にちょこちょこと書き上げてきたものです。
最初、Foolさんのものを見たときは凄く嬉しく舞い上がっていたものでして…是非シルク目線を書きたかったのです。
またこちらでのシルクの容姿も描いてみたいと思います。
お粗末様でした。
ルイージの小説外伝 2.5 穢れた世界の収束と再生編 第十話
……と目の前の扉が思いっきり開く。目の前には無数にチビ・ゆきさんを囲む黒々しい手。チビ・ゆきさんはしまった!という風に振り向きグランルイージと目をかち合わせ、目線で会話する。即座にグランルイージが後ろから声を張り上げた。
「前衛マリオと君!後衛支援シルクとスピネルちゃん!セキリュウと僕ははそれぞれ支援二人を守る!シロスケ二人とバカとチビちゃんは後ろで待機!」
「バカって酷くないかい!?」
「ほぉ、死んだはずのこちらの世界のマリオではないか。のぉ、お前も殺されに来たのか?」
黒魔女がこちらを見て不敵に笑う。僕はゴクリと唾を飲み込んでもう一度睨みつけ言い放った。
「お前に殺されてたまるか!逆にぶっ倒してやる!」
「そーだ!」
ルイージと声を張り上げ威嚇する。黒魔女はクスリと微笑んで両腕を広げた。するとチビちゃんが消えたそこで群れていた黒い手が一瞬にして地面に沈み此方へ向かってきた。
「兄さん!」
「わかってる!」
「くっくく…面白い!」
黒魔女はくつくつと笑い両腕を広げる、すると黒魔女の両脇から無数の黒い手が襲いかかってきた。僕とルイージはそれぞれ殴る蹴るで蹴散らし黒魔女に拳を向ける。黒魔女は楽しそうな高笑いをしながら魔法を唱え黒く光る氷を造形させ邪魔をしてきた。僕らは目線を合わせ氷を壊し、黒魔女へと拳を再度向けた。
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「……大丈夫〜?チビちゃ〜ん」
「んぁー、問題ねーぜ」
自身の傷を治すチビちゃんに声を掛けると普段と変わらぬ答えが返ってきた。しかし節々に息切れが見え、かなり魔力や体力を消耗したと見えた。
「ンッフッフ〜、ならいいけど。最後に力は温存させてねぇ〜」
「まっかせとけ」
ボクとチビちゃんは最後の切り札。ボクがトドメを刺すと見せかけて、チビちゃんが聖魔法でトドメを刺すという騙し討ちをする為に体力を残しているんだ。
「しっかし……そう簡単に行くんかねー」
「演技でもないことを言わないでほしいなぁ〜…」
チビちゃんの不穏な呟きにボクはぼやいた。次の瞬間、激しい閃光と衝撃が響いた。恐らく敵のチャージと衝撃波。続いてヒゲヒゲ君とルイルイ君を追い越して後衛の二人…無防備な彼女にくるかまいたちの様な無数の刃に、ボクの体は自然と動いていた。チビちゃんの止める叫ぶ声も届かないほど…ボクは目の前の光景に必死になって手を伸ばした。
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一瞬、目が眩む。
目の前でなにが起こっているのか、目を瞑っていたせいで理解が出来なかった。
わたしを優しく抱き締め包み込んでいるのは、最も嫌いだった彼だった。
ピシリと何か割れる様な音が鳴る。
悲鳴にも近いそれはわたしを抱き締めている彼の顔から発せられていた。
そう、彼の顔。彼の仮面から。
わたしを抱き締めていたのはディメーンだった。
周りで皆が騒ぎ立てている。
煩そうにため息をついた彼は黒魔女にも聞こえるぐらいの声でいつもの調子で話した。
「ンッフッフ〜♪やっだな〜、ミステリアスを醸し出す為のせぇっかくの仮面が割れちゃったじゃないかぁ〜?」
クツクツと笑う彼の仮面が等々地面へと割れ落ちた。
露わになったその顔に、わたしは思わず息を飲むことになる。
「……なーんてさ」
彼が聞いたこともないような冷たい口調でそう呟いた。
抱き締めていたわたしをそっと立たせにこりと微笑みそのまま黒魔女の方に振り向いた。
「……ねぇ、君さぁ、怒らせる相手間違ってんのわかるか?……オレにどう殺して欲しいんだよ?」
ニヤリとほくそ笑む彼の姿に、冷たい目で見る黒魔女以外の誰もが、ゾクリと体をふるわせた。
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ディメーンがイケメンで今日もつr((((((
忙しくて挿絵が付けられない僕を
どうか許しておくれん_(:3 」∠)_
ルイージの小説外伝 2.5 穢れた世界の収束と再生編 第九話
合流
「あれー先に帰ってたんだね〜♪」
「あ、帰ってきた」
ボクらが玄関に訪れると、先に終わったのかチーム1のメンバーが先に帰っていた。ヒゲヒゲ君やルイルイ君に目立った外傷が見られないところを見ると、スピネルちゃんやシルクちゃんが魔法を使って治療したのだろう。四人とも無事だったのに気付かれぬようほっと息を吐く。いつものニッコリとした笑顔に戻って声をかけるとルイルイ君もホッとした様子で返事をする。ほか三人もボクらがそこまで傷ついていない事にホッとしているのか若干の微笑みが感じ取れた。
「ンッフッフー♪こっちに居た悪魔はきーっちり倒しておいたよ〜♪」
「良かった、こっちも吸血鬼を倒しておいたよ!」
朗報と言わんばかりの明るい口調でそう言うと、ヒゲヒゲ君も嬉しそうに返事を返した。ンッフッフー♪やっぱマリオよりヒゲヒゲ君の方が反応が可愛くてこっちまで嬉しくなっちゃうな〜♪そうやってニヤニヤしていたらシルクにキモいと一喝された。酷い!
「ところで、チーム3の2人はどこだ?」
セキリュウの疑問に皆がそれぞれキョロキョロと辺りを見回す。ボクも一緒になって見回していると頭の中に何か言葉がよぎった。それに応えるようにボクは手を掲げて指ぱっちんをして見せる。皆が疑問を浮かべながらこちらを見る中ボクの目の前の空間がクルリと音を立て廻り、その場に外傷の見られない見慣れたマリオとボロボロのルイージの姿。その様子に流石にボクは息を飲んだ、あのルイージ・グランカートが、チビちゃんも居るというのにボロボロになっているからだ。スピネルとルイルイ君が悲鳴に似た声を上げる。セキリュウ達三人は声こそ上げていないがびっくりした様子で、ヒゲヒゲ君とシルクはそれぞれ声を掛けた。
「ふ、二人とも!」
「ちょっ、ボロボロじゃん!?」
「あ、ディメーン気付いてくれたの?ありがとう」
「どういたしまして〜♪」
平気そうにマリオを抱き抱えながらお礼を言うルイージにボクは平静を装って返事を返す。シルクがすぐに回復の魔法を唱えだした。ボクはその様子を見ながらこっそりとスピネルちゃんに近付いた。遠くからでも分かる彼女の怯えよう、ボクが声を掛けても怖がられる事は目に見えているがベビィ達を育ててるボクに無視する事はできない。だから敢えて近づく事にしたのだ。
「…大丈夫?スピネルちゃん」
ボクが声を掛けてみると吃驚したのか少し体を跳ねさせる。そしてボクから一歩だけ距離を取るとそっと頷いた。やっぱりボクに怯えてるらしい、遠目でルイルイ君が僕を少し睨んでいる辺りまだ信用されていないのだろう。でもそれではボクが困る、ボクは純粋にスピネルちゃんが心配なのだからそれを誤解されたくはない。だからボクはまた一歩近づいて手を伸ばした。スピネルは吃驚して目を瞑りそれに反応したルイルイ君がこちらに近付こうとする。皆がこちらを見るタイミングを見計らって、ボクは優しく、ゆっくりとスピネルの頭を撫でた。
「………え?」
ルイルイ君やこちらの世界の住人達は皆それぞれ吃驚したように固まる、それは目の前でポカンとしながら大人しく撫でられているスピネルちゃんも同じだ。ルイージとラン、シルクに関してはいつものことかと普通に見ているが。
「あのね、君らがどんな勘違いしてるか知んないけど。ボクはここのふざけたボクとは違う。現にボクはからかおうとせずにただ純粋にスピネルちゃんが心配で近付いたんだけど?」
少しむすりとしてルイルイ君達に言ってみせると、皆それぞれバツの悪そうな顔をした。そんな顔をさせるつもりは無かったんだけど…この際仕方ないか…。ボクは小さくため息をつき撫でていた手を退ける。そしてニコリと微笑みかけ、スピネルに問いかけた。
「フフッ、無理する必要はないよ♪怖いんだったら、外でルイルイ君と待っていた方が賢明だと思うけどなぁ〜?」
真剣な顔で問いかけるボクに、彼女は思わず息を呑んだ。チラとルイルイ君の方を見ると、彼もスピネルちゃんを心配な表情で見ている。
「確かに、無理する必要はない。作戦に強制なんてしても意味ないから」
「でも、後悔したくないなら来い。やるだけやってみろ」
おどおどとしていたスピネルちゃんに、ルイージがはっきりとした口調と目で言った。睨みつけているかのような眼差しと、怒ったような口調。でも彼は怒っても睨みつけてもいない。ちゃんとスピネルちゃんが後悔しないようにと考えての発言だろう。しっかりとその思いはスピネルちゃんにも伝わったらしく、彼女も真剣な顔になり頷いた。それを見て満足したのかルイージがニヤッと笑って立ち上がり、手をかざす。そしてルイージの掛け声に皆が応対する。
「さ、任務開始だ。思いっきり暴れるぞ!」
「おぉー!」
ンッフッフー♪さぁ、最期の戦いだよー♪
-続く-
ーーーーーーーーーーー
挿絵はその内つけるつもりだったり…
だったり…☆←
ルイージの小説外伝 2.5 穢れた世界の収束と再生編 第八話
戦闘BGM
チーム2:セキリュウ、シロスケ、ラン、ディメーン
うしゃしゃしゃー、さーて、ディメーンになるべく体力削りながら上手く引き寄せて札を額につけてとは頼まれたけど…しょーじき僕戦闘向きじゃないんだよねーwセキリュウもシロスケもなんとか頑張ってるけど…さて、僕はどーしよっかなー………あ、そだ、あの子に化けてみよっかな♪僕はカーテンの陰に隠れてコソコソとする。不思議そうにディメーンが見てくるけどこの際いいや!へんしーん!小声でそう唱えた僕は、カーテンに包まれ身を潜める。あとは暫くして出ていけばいい。うしゃしゃしゃ!我ながらなんと完璧な作戦だろうね!
………………………………………………………
「ランの奴…あそこでコソコソとなにしてるんだろ?」
首を傾げながらポツリと呟いてみる。呪術を使うにはそれ相応の対価がいるためボクはここでこうして力を蓄えているわけだけど…。
「んー…そういえばランって戦闘向きじゃ無かったな…でもなんでカーテンに包まったんだろ?」
頭の中に次々と疑問のはてなを浮かべる中、カーテンの中ではランの奇妙な笑い声が少しだけ聞こえた。地味に不気味だね☆
セキリュウとシロスケがだんだん疲労してきた頃に、とうとうバサッと勢いよくカーテンが開いた。しかしそこにランの姿はない。代わりに別の人物。その人物にシロスケとセキリュウ、そして主にボクがギョッとする。そこに居たのは。
「ふふん!何かと思ってきてみたら面白そうじゃない」
完全にマネーラ。何故それをチョイスしてしまったか問い詰めたいぐらいのマネーラ。皆のトラウマネーラ、やめてボクトラウマネーラ苦手なのちんじゃう。ボクが顔を真っ青にして口から吐血していると女悪魔が不思議そうな顔でマネーラに近づく。
「…あんただぁれ?ちっさ…」
流石にいきなり出てきたマネーラを見てびっくりしたのかキョトンとしながら問いかける。セキリュウとシロスケに関しては後ろの方であれランだよな?とヒソヒソ話し合ってる。ボクはそれどころじゃない、帰りたい帰らせろ。
「あぁん!?おんどりゃあ誰が小さい言うねんいてもうたろか!!」
「うおっ、怒った」
怒るマネーラに女悪魔が後退りする。するとマネーラはクスリと笑ってコキコキと首を鳴らした。あぁ来る、来ちゃう、マジでちょっと待てコラ本当になんでそれチョイスしちゃったのボクのSAN値が悲鳴を上げてるよ。クトゥルフTRPGも大歓喜のファンブルっぷりを発揮してるよ、一時的発狂しちゃうよ。
「マネマネマネ〜♪」
ゴキゴキと嫌な音を鳴らしながらマネーラがあの異形の姿へと変貌する。セキリュウはそれを人の姿のバージョンを初めて見るからかびっくりして冷や汗を垂らしている。シロスケはもうただぽかんとしていた。ボク?あぁボク?とりあえずカーテンの陰に退避したよ☆いやだってあれ嫌いだもん、生理的に無理だもん、ヒゲヒゲ君よくあれを真正面から退治出来たよね流石世界のヒーロー尊敬するよ真面目に。
「クソ悪魔はマネーで潰してやるわ!」
「つ、潰せるもんならやってみろぃ」
マネーラの変貌ぶりに流石に女悪魔も言葉が辿々しくなっている。びっくりしているんだろう、顔には大量の冷や汗が流れてる。可哀想に、マジで可哀想に、同情するわ。つーかマジでなんでそこまでしたんだよランんんんんんん!!
………………………………………………………
暫くの両者の戦い、流石に女悪魔もランも疲れてきたのか足取りが重くなっているのがカーテン越しからでも分かる。そろそろボクの出番だ。正直表に出たくないんだけどね。カーテン越しからシロスケに目配せし、シロスケがその目配せに答え頷く。そのままマネーラの元へと近づき懐の術札をこっそり取ると女悪魔の後ろに回った。それを確認したマネーラが女悪魔から離れる。
「おろ?」
女悪魔がキョトンと止まった瞬間、後ろからシロスケが隠していた殺気を放つ。いきなりの後ろからの殺気に驚いた女悪魔が慌てて後ろを振り向くとシロスケが待ってましたと言わんばかりに術札を女悪魔の顔に貼り付けた。
「ぎゃっ!?」
女悪魔の悲鳴にボクはカーテンから飛び出し、なるべくマネーラの方を見ないようにマネーラよりも前へ出る。そして術式を唱えた。誰にも聞き取れぬようなか細い声と意味不明だと誰もが言う言葉の羅列。これをキングテレサは全て理解して使っているのだから驚きだ。最後に誰にでも聞こえるように、術式の最後の言葉を唱えた。
「破!」
その言葉を唱えた瞬間、術札を必死に取ろうとしていた女悪魔が動きを止め断末魔の悲鳴をあげる事もなく内側から爆発する。キングテレサめ、なんてトラウマ札を与えて来やがるんだこんにゃろう。
「………終わったー!!」
暫くの沈黙を破ったのはラン。すでにマネーラの姿ではなく元の姿へと戻ってる。ボクは内心ホッとしながら三人にお疲れ様ー☆と声を掛けた。その後暫くゆっくり休んでから、入口へと帰路を辿った。
続く
ーーーーーーーーーーーーーー
おぉー、ちょい長め(?)になってしまいましたが!
無事女悪魔撃破ですね!
実はうちのディメーンはマネーラにちょくちょく異形化して怒られている為若干トラウマとなっている設定でございます。はい。←俺得ですね!
ルイージの小説外伝 2.5 穢れた世界の収束と再生編 第七話
戦闘BGM
チーム2:セキリュウ、シロスケ、ラン、ディメーン
「あっははは♪なぁんだ、人外ばっかでつっまんないの!」
高笑いをあげるポニーテールの彼女が地面に落ちたソレを裸足で踏みにじる。悪魔らしい狂気的な微笑みを浮かべた彼女はボク等の方を見るとそう告げた。笑顔が少し不満気になるがそれもすぐに治る。
「まぁいいや、バケバケ二匹と龍…特に闇の魔力で溢れたそこの道化師なんかは凄く魅力的で、すっごく美味しそうだ♪」
悪魔がクスリとそう言うと、前にいた三人が少しだけ後ろに後退りした。代わりにボクが少し前へと出る。ンッフッフー♪なんというか、面白い子だねー。ほか三人にはただの殺戮悪魔にしか見えてないんだろうけど、ボクにはこの子が無邪気な子供にしか見えないよー♪
「ね、向かっておいでー♪はじから順に食い潰してあげるから!」
彼女が両腕を広げ瞳孔を開けそう叫んだ瞬間、ほか三人が戦闘態勢になる。ボクはそれを見てクスリと笑って楽し気に両者を宥める。
「まぁまぁちょーっと待ってくれないかなぁ〜♪ボクらまだ作戦会議してないんだよねー?ンッフッフー♪つよーい悪魔さんなら、それぐらいの時間くれるよねー?」
ほか三人が何かボクに大丈夫なのかと声を掛けて来るがボクはちゃんとこの子について分かってる。この子は悪魔の誇りを持ちながら、ただの自分の快楽と自己主張の手段としか能力を使っていない。そして自分の強さに絶対的な自信を持っているはずだ。こういう子供は…、
「んー?しょーがないなー♪私強いからね!そんなのぐらい待っててあげるよー♪」
ほら来たビンゴ。こうなると思ってた。ボクは三人の方に向きなおりニコリと微笑んだ。
「ンッフッフー♪さて、作戦会議をしようか?♪」
……………………………………………………
「何故、あの女悪魔がああ言う事が分かっていたんだ?」
「え、セキリュウわっかんないの?マジで?」
「煩いぞ」
四人で入り口に固まって座ると、まず最初にセキリュウが口を開けた。少し茶化しを入れると、それに続いてランとシロスケも分からないという風にその質問に頷く。あれ、そんなにわからないものなのかな?ボクは少し茶化しを入れながら説明をすることにした。
「ンッフッフー♪答えはすっごく簡単だよ。言動からして彼女、頭は子供っぽそうだったし。だったら自分の強さに絶対的な自信を持っていて、自分に敵う奴は誰一人居ないと考えてると思ってる。だから、それを利用した♪それだけだよー♪」
「な、なるほど…」
納得したようにセキリュウが冷や汗を垂らした。シロスケもなるほどという風に目をまん丸にしてこちらを見ている。そしてボクの言った単語の中に納得したように頷くランが嬉しそうに口を開いた。
「ディメーン、子供の扱い得意だもんねー♪」
「ンッフッフー♪なんせベビィ達の世話もしてるからねぇ〜♪」
「なるほどな…さて、そろそろ作戦会議といこうではないか」
ランとボクの言葉にセキリュウがそう言えばそうだったなと苦笑いで頷く、そして真剣な表情になり、作戦会議と告げた。瞬間、ボクら三人も真剣な表情に戻る。あまりいい案は浮かんでないのかほんの少しの沈黙にボクが口を開けた。
「そうだねぇ…彼女悪魔だし、光属性の魔法なんて効くんだろうけど…生憎ボクもランも使えないしね…」
「そうだねぇ〜…」
「…それに匹敵する何か…か…難しいだろうな……」
三人で考え込む。一番効くのは光属性なんだけど、ボクはコントンのラブパワーのお陰で光属性は使えないし。ランとシロスケに関しては魔法が使えない。セキリュウも使えるとしたら炎に関したものぐらいだろう。流石にこれはボクでもちょっとお手上げ侍って奴だ。ふとずっと黙り込んでいたシロスケが、ボクの方をジッと見ていたことに気付く。
「あれ?どうしたの、シロスケ?」
「…お前のポッケから出てるその紙、なんだ?」
どうしたのかと問いかけると、ボクのポッケを指差しながらそう答えられた。不思議に思いながらポッケを探るとそこにあったのは一枚の呪術用に使われるであろう禍々しい文字の描かれた札。それを見た瞬間、ボクとランが目を見開く。
「………みっけちゃったねぇ…光属性に匹敵する無属性の呪術札……」
ランが顔をひくつかせながらそう答えると同時にボクは、これで勝てると思いっきりニヤリと笑ってみせた。
………………………………………………………
「おろ?作戦会議はもう終わり?」
「ンッフッフー♪そ、終わったよー♪」
立ち上がったボクらを見て、胡座をかいていた悪魔が嬉しそうに問いかけた。それに快くボクが返事すると、嬉しそうに立ち上がる。
「ならならー!私、本気出しちゃうから、君たちも全力で殺されてよね!」
大きな黒い翼を広げ両腕を掲げた彼女の剣幕に、ボクらに少しのプレッシャーが掛かる。そして間もなく、ボクは口を開いた。
「ンッフッフー♪イッツァ、ショータ〜〜イム!」
僕が片手を掲げそう言うと、三人が同時に飛び出した。さて、サイコーなショーの始まりだよ!
続く
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見ての通り作者ディメーン大好きです。
愛してます。
ディメーン!俺だー!葉っぱ植えつけてくれー!
「ンッフッフー♪やだ☆」
改めて擬人化設定画
(シロスケはそのままの姿)
ディメーン↓
ラン↓