ヒゲと猫と二つの王国 2-1
「…」
「どうしたんだい?」
「いやねぇ…僕の知ってるルイージと君が違い過ぎてさぁ?」
ルイージが首を傾げるとルーニャが気になったのか好奇心たっぷりの顔で聞いてきた。
「何処らへんがにゃ?」
「例えば…話し方かな?僕の所のルイージの話し方はもうちょっとほんわかしててね」
「…例えば?」
スピネルも興味を持ったのか話し掛けてくる、というかスピネルマジ天使、可愛すぎる、やばいやばい、でもこれ以上スピネルをガン見するとルイージや猫の手の皆様に何かされそうなので抑える。
「ん〜朝はいつも6:00に起きて四人分の朝ご飯の支度をしてるんだけど、その30分後ぐらいに僕起きるんだ♪その時の話し方が…『おはよ〜マステラ!朝ご飯もうちょっとで出来るから兄さんやルーム起こしてきて!』…とか?」
「えらい違いにゃ」
「うん…」
「…いっそのことワープさせてくるかな?」
「誰をにゃ?」
「うちのルイ君」
「でも魔力残ってるのかにゃ?」
「人一人ワープさせてくるぐらい造作もないよ♪」
「凄いな…でも君帰れなくなるんじゃ?」
「大丈夫だよ!見てて…」
僕の手に魔力が集中させ目を閉じる、えいっ!と掛け声を出すと目の前に煙が出来、晴れた頃には見慣れた姿が出てきた。
「…マステラ?これはどういう事?」
「ごめん」
「いやごめんじゃないってば!!僕曲制作の途中だったんだよっ!!??」
「さすが緑のP、今度はどんな曲で?」
「な〜い〜しょ〜!!!!」
「ケチっ!」
「…」
「ルイージが…もう一人…」
「奇跡だにゃっ!!」
「…マステラ、この猫娘は誰?まさか妖かi「んなわけないでしょ」だよねぇ〜」
「…」
ルイ君とルーニャ達は自己紹介を済ませると世間話に入った、その間もルイージは目を見開きポカンとしていた。
「というか曲制作ってなんにゃ?」
「え?あぁボカロっていう音声ソフトを使って作曲と作詞を手掛けてるんだよ」
「凄いにゃ…」
「ある意味天才…かも」
「ルイ君は天才だよ?中学中退なのに独学で東大卒並みの学力持ってんだから」
「大卒…!!」
「中学…ってなんにゃ?」
「分からない」
スピネルは凄く驚いて目を輝かせているが、ルイージとルーニャはまず学校を知らないのかキョトンとしている。
「というかマステラ、僕はいつ帰れんの?」
「今日は無理だね☆」
「ちょっ!!??」
「何か問題あるのかにゃ?」
「大有りですよ…マステラ、君はルームと兄さんだけで一夜過ごせると思ってるのかいっ!!??」
「まずご飯アウトだった!!」
「だろっ!!??」
「えっ…つまりえーとルイ君のお兄さんとルーム君はご飯が作れにゃいのにゃ?」
「「Yes」」
「…一大事じゃない?」
「やばいやばい…やってしまった…」
「帰ったら兄さんに『プロミネンス』されるよ?」
「せめて『ファイアエレメント』が良いな…」
続くよっ!!(・ω・)
↑「お・ま・け」
ネタバレが含むので筆箱で隠してまふ!
(・ω・)ノ