ルイージの小説外伝 第二十四話
第二十四話:影の女王とレクイエム
「はっ…はっ…はっ…」
スピネルを探し走って奥の扉を開けるとそこには皆が居た、兄貴もシロスケもマネーラもルイージもセキリュウも探していたスピネルも…皆が居たから皆が唖然としていた、着いたのはとても広い屋上…そこの真ん中で一人空を見上げ佇んでいるのは………
「…良く来たのぉ…散々手こずらせおって…シルク・マキリスタ」
「あらあら、これはこれはカゲの女王様…良く私の上の名をご存知で…」
最低限の会話は済ませる、さぁ来なさいにっくき女王様…封印具なぞなくても私はあんたを完全消滅させてあげる…
シルヴィは右腕を剣に変え、カゲの女王は地面から大量の紫色の手を出現させ二人はぶつかった。ぶっちゃけ俺らには入る余地のない死闘だった、それほど二人は互角で強いのだということがわかる…だが俺は?魔女の血が混ざらず人の血を受け継いだ俺は?何で俺は何も出来ないのだろう…まぁごちゃごちゃ思ってても仕方ねぇ…見守るしかないかな…
牢から出た時、僕はセシリアさんにセシリアさんの魔力が全て詰まった宝玉を貰った、セシリアさんはこの宝玉をシルヴィに渡して欲しいらしい…そして屋上に向かう途中スピネルとも会い屋上に出た、そこにはセルヴィ達皆が居た、その真ん中でカゲの女王とやらが佇んでシルヴィに声を掛けた、シルヴィも返事をし二人の間に火花が散り殺気を出す。
「ルイージ…」
「どうしたんだい?スピネル」
不意にスピネルから声を掛けられる、何事かと思って振り向くとスピネルは僕に異変があるような顔をしている。
「…」
スピネルは言うか言うまいか悩んでいるようだった。
言った方がいいのかな?それとも…
続く
分岐点だ、さぁスピネルはどうするのかな?((黒笑